503人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
エプロンをしていたから服にはそんなに付いてないし、手は洗えばいいだけだ。
生クリームも半分残っていたし、チョコレートは多めに用意しといたから問題ない。
「じゃ、もう一回チョコを刻まないと。ユナ、またお手伝いしてくれる?」
「する! ユナがやる!」
ユナに包丁はまだ早いから、刻んだチョコをボウルに入れる係。
そんな風に二人協力しながら作ったチョコは、何とか夕方までには作り終えた。
「ユナー、終わった?」
ドアの陰からコチラを窺っていたのは、亘利の次にボスになった七巳。
ユナに「ナナミは来ちゃダメ」と台所を追い出されていたのだ。
「ユナが遊んでくれなくて寂しいー」
「ナナミ! あのね、ユナが作ったチョコ、後であげるね」
「チョコ!? あ、お父さんにもあげるんだ。でもオレのは一番美味しく出来たヤツくれるんだよね?」
「うん! ナナミ大好きだから、一番大きいのあげる!」
無邪気に笑うユナに、ナナミは「大好き……」と感激したように呟き。
「オレもユナが大好きだよ!」
いつものロリコンを発揮してユナに抱きついていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!