亘利と修成とバレンタイン

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エプロンをしていたから服にはそんなに付いてないし、手は洗えばいいだけだ。 生クリームも半分残っていたし、チョコレートは多めに用意しといたから問題ない。 「じゃ、もう一回チョコを刻まないと。ユナ、またお手伝いしてくれる?」 「する! ユナがやる!」 ユナに包丁はまだ早いから、刻んだチョコをボウルに入れる係。 そんな風に二人協力しながら作ったチョコは、何とか夕方までには作り終えた。 「ユナー、終わった?」 ドアの陰からコチラを窺っていたのは、亘利の次にボスになった七巳。 ユナに「ナナミは来ちゃダメ」と台所を追い出されていたのだ。 「ユナが遊んでくれなくて寂しいー」 「ナナミ! あのね、ユナが作ったチョコ、後であげるね」 「チョコ!? あ、お父さんにもあげるんだ。でもオレのは一番美味しく出来たヤツくれるんだよね?」 「うん! ナナミ大好きだから、一番大きいのあげる!」 無邪気に笑うユナに、ナナミは「大好き……」と感激したように呟き。 「オレもユナが大好きだよ!」 いつものロリコンを発揮してユナに抱きついていた。 .
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