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「いろいろ疑問もあるだろうけど、これからはずっと一緒だから。俺さ、ずっと優しくしてくれた美那が好きで、ずっと話したくて。でも、猫の姿だったから、出来なくて。だから、どうしても人間に戻りたくて。だから魔女探しの旅に出たんだ」
「わかった‥‥わかったから、取り敢えず離して」
「やだ」
「~~」
それから、どのくらい玄関で抱きしめられていただろうか‥‥
やっと離してくれたリライトの口から
「俺、今日からここに住むから! 」
「はっ? 」
これって同棲になるんじゃ‥‥無理無理。
人間と猫じゃ全然違うから!
「だって、俺東京で住むとこないし。
‥‥だめ? 」
リライトは、澄んだ瞳をキラキラさせ、上目遣いで私を見る。
私があなたを拾った時と同じ目で見つめられては、断れない。そのことを彼は分かっているのだろうか?
「仕方ないな。新居を見つけるまでだからね! 」
「美那だいすき! 」
そう言って距離を詰めたリライトは私のおでこに唇をつける。
「だから!そういうことはしないで」
「これからは、俺、美那にこういうことし放題だよね!覚悟しといてね」
にこっと不敵に笑うリライトにドキドキしながら、これからどうなってしまうのか不安が募るのだった。
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