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「大和……お前にお願いがある。」
「……何だ?」
珍しく真剣な表情で、海翔が口をゆっくりと開いた。
「みっちーの事を……お前に頼みたいんだ。」
「はぁっ!? お前、やっぱり……黒木より野球部のマネージャーの方が、好きになっちまったって言うのか?」
「……そっか。みっちーから話、全部聞いたんだな。」
……海翔は、昨日の夕方『“アレ”は誤解なんだ』
そう必死になって、俺に言ってきた。
……だから。実は、俺はその言葉に、僅かな最後の期待をかけていた。
海翔は俺の親友だから……最後まで信じたかったのに。
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