ーープロローグ

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最初はただの好奇心だった。 ーー『HAPPY BIRTHDAY』ーー 部屋の机の上に置かれていたエナメル性の黒い箱。 中に入っていたのは真ん中に文字がついた金色のネックレス。 ネックレスの文字を見て 「『HAPPY BIRTHDAY』……?」 私は首を傾げた。 「これって、金メッキ…だよね? こんなに本物の金が使ってあったら、いったい、いくらになるんだろ?」 わたしの誕生日なんて、みんな忘れてるのかと思ってた。 誰がくれたのかな? 送り主のカードがないか、一応見ることにした。 すると、カードがない代わりにケースを開けた蓋の内側に、金色の文字で何か書いてあるのを見つけた。
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