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栞とエステラは丁重に、かつきっぱりと断った。
店長は残念そうにしていたが、礼儀正しく笑顔で引き下がってくれた。
相手が誰だか気付いたら、こんなことはとても言えないだろう。
アジアの歌姫の肖像権なんて、いったいいくらすることやら。
パステルカラーの大きな紙袋を肩にかけて、エステラはご機嫌だった。
それからも少し通りを歩いては、目についた店に入り鏡の前で服を当てたり、よくわからないキャラクターの顔が大きくプリントされた服を栞に当てて笑ったりした。
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