第16章

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「それにしても地味な服ねえ」 エステラは笑いを口に残しながら、言った。 「今日は目立たないように地味にしてきたんです」 本当はどの服もたいていこんなものだが。 「わたしの付き添いだから? 気にすることなかったのに」 そう言うと、エステラは店の奥に飾ってあったワインレッドのパーティードレスを栞に当てた。 ベアトップはベルベットで、ボリュームのあるミニスカート部分はシルクシャンタン
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