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「どこで写真を撮られるかわからないじゃない。今みんなスマートフォンを持ってるし。ダッサい服着ているところを撮られて、SNSで拡散されるの嫌だもの。なに、同情してる?」
言われて、思わず栞は頬に手をやった。
どうやら同情している顔になっていたようだ。
「しなくていいわよ。だって、わたしはそれ以上のものを手に入れたのだもの。あなたも知っているでしょ。これくらいの代償なんて、安いものよ」
強い目の光に引き込まれるそうになる。
しかし、それはすぐに薄らぎ和らいだ。
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