WGP～ホワイトゴールドプリンス 第16章

第16章

あの歌はそんな毎日を引き換えにされている。

自分は通勤中お気楽に聞いているというのに。

エステラ・リーの贅沢。

そう思うと、栞は何とかしてこの服を彼女に来て欲しくなった。

彼女の生活の中で、少しでもいいから着ることのできそうな時間はないか。

想像するしかないが、栞は一生懸命考えた。

「あ！」

「なに」