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だが、その日を境にベッドの中で浩明の密着度は高くなったのだ。その事を指摘したら絶対に怒って面倒なことになりそうだから、言わないけれど。
寄り添うだけではなくて、翔太郎の手をぎゅっと手を握っていることもある。ふと目が合うと、恥ずかしそうに逸らし後ろを向くが、その手は繋がれたままだ。思いがけずかわいらしい仕草に、胸がとくんと鳴り、翔太郎は一瞬浩明が同性の同級生だということを忘れそうになった。
やばい……と思った時にはもう遅かった。
「ん……?」
浩明の訝しげな様子に慌てて体をずらそうとすると、がっちりを足を絡められた。
「わりぃ……生理現象だから気にしないでくれ」
ずっと浩明と密着して眠る毎日なので正直抜く暇もなかったのだ。不意打ちの胸の鼓動と共に突然それはきた。どうにか浩明に気付かれないようにと思ったが無駄な努力で、硬くなったそれをすぐに気付かれてしまう。
そろりと浩明の手が翔太郎の股間に伸び、変化したそれにはっとする気配がしたが、手はどけられなかった。
「なあ……浩明。手、離してくれよ」
翔太郎の頼みとは裏腹に浩明の手は股間をまさぐり始める。
「ちょ……浩明」
「黙ってて。抱き枕なんでしょ」
スウェットの紐を解き、下にずらされるとあらわになった中心を握られる。
「おい……」
「勃ってるの……辛いだろ?」
実際その通りなのだが、だからといってこの状況はおかしい。
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