不良教師は今日も

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いつどおりに職員室に入ると、「おはようございまーす」という声がすぐ聞こえてきた。 それを俺も「おはようございます」と返した。 そしてちょっと移動して右に俺専用の机が置かれている中に何故か大量の紙が置かれていた。 百枚ぐらい…俺これ…言われたっけ? そう疑問に感じながら悩んでると、隣の先生が俺に教えてくれた。 「それは…新入生が入ってくる名簿ですよ。今日から一年の担任なんですから、しっかりやってくださいって蛙狩先生が言ってました」 「……ありがとう」 なんだよ、そうい事かよ。 そう思いながら俺は一息溜息を吐く。 俺も二年目たつのにもう一年生の教師の担任になるんだなあー、と実感する。 それが何故か気持ちく思えて。 椅子に座ると、スグに終らせるように名簿に目に入った。 目に入る数十分、さっき話しかけてくれた幾侘(イクタ)先生がにこりと声を掛けてきた。 「…なあ」 「はい?」 ソレを聞いて俺は間抜けな声を出す。
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