恋する透明人間

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僕の同じ職場には、神崎 彩(かんざき あや)さんという1つ年上の女性先輩社員がいた。 僕は、神崎さんのことを特に気にもとめていなかったが、仕事の関係もあり、神崎さんとは、よく話をする機会があった。 神崎さんは、髪型はロングのストレート、体系は少し背が高くてスレンダー、顔立ちが整った美人系だ。 少し近寄りがたい雰囲気ではあるが、実際に話しかけてみると優しくて親しみやすい人といった印象だ。 神崎さんは努力家で、コンピュータの勉強をよくしているようだ。 僕が、プログラミングで行き詰ったとき、神崎さんに質問すると嫌な顔ひとつせずに丁寧に的確に教えてくれた。 また、神崎さんは明るい性格で、いつもニコニコしていて、僕や周りの人に、明るく積極的に話しかけてくれていた。 ある日、神崎さんから仕事帰りに飲みに行こうと誘われた。 特に予定がなかった僕は、神崎さんからの誘いを受け入れて、その日2人で飲みに行った。 会社近くの個室の居酒屋に入って、さっそく生ビールで乾杯した。 神崎さんは、話が好きな人で、次から次へと話題が出てきて、話が止まることはなかった。 僕は、主に聞き役になっていたが、何となく楽で居心地が良かった。
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