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1週間もすると、アッキーは足を引きずる感じもなくなっていて、体育や部活も徐々に参加しているようだった。
これからの体育は1人で見学だと思うと、不謹慎だけど少し寂しくなる自分もいた。
その日は通院日だった。
行く時間は決めていなかったので放課後急ぐ理由もなく、部活をする生徒らを眺めながら運動場横のアスファルトをゆっくり歩いた。
観察していると、手前が野球部で奥がサッカー部、トラックが陸上部、そしてそれらの向こう側にあるコートがテニス部であることが分かる。
各々やるべき事があって、それに向かって懸命に体を動かす姿は俺が出来なかった青春の1ページだった。
汗に濡れた髪、お揃いのユニフォーム、代々受け継がれてきたお決まりの掛け声。
ボール拾いや筋トレをする新入部員でさえ、俺の目には美しく映る。
憧れであり、諦めだった。
その中には先日復帰したばかりのアッキーの姿もあった。
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