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部屋に戻り、2人とも私服に着替えた。
「…ユウキ、まさか」
「違う。ちゃんと着てるから!なんで透明になるんだよ!」
着替えたはずなのに、何も変化なし。服の感触はあるが見た目は変わっていない。
スズカも一応確認して目を丸くしたあと、さすがと呟いた。
(さて、どうやって行こうか)
部屋を出てから2人でゆっくり歩きながら会話をする。
この姿ではスズカが1人で話してるように見えるため、スズカの水晶の能力である心話を使って会話をする。
スズカ曰わく姿が見えないユウキの声が聞こえるとなると周りの人が驚いてしまうからだそうだ。
(え、歩いてじゃないのか?)
(でも、いいけど…もし誰かとぶつかったらどうするの?怪奇現象扱いされるし)
(き、気をつける…あ、屋根の上とか!)
(バカ。落ちることはないかもしれないけど、家の人が驚くじゃない)
(うーん、じゃあ地下通路使うか)
(それがいいかもね)
地下に本部が存在するため、本部内から外へ出るには地下通路やエレベーターなどを使う。
普段俺達は移動魔法陣を使い上へと向かい、地上にあるレンジャー仮本部から外へと出ている。
ほとんどの人がそのようにしているため、本部内から仮本部までの道は人が多い。
今回は地下通路を使うほうがいいだろう。
(ここから入れるはず)
スズカの案内で地下通路の入口へと向かう。
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