キャンディパニック!

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「急がなきゃ」 スズカは心話をする必要がないと感じたのか移動魔法陣を召喚し速度を上げる。 俺も同じように移動魔法陣を召喚しスズカの隣へ並ぶ。地下通路はそこまで狭くはない。 人も少ないから大丈夫だ。 「もし、それがキャンディパラダイスにまぎれこんでいたとしたら…」 「大変だな。明日はみんな一緒に透明だな」 ユウキは会話しながらマッキー先輩へと通話する。 すぐに気づいたのかマッキー先輩は嬉しそうにもしもし?と聞いてきた。 「マッキー先輩。昨日の飴、どこから手に入れたんですか」 「え?昨日の飴ー?試作品のこと?」 「そうです」 「研究で出来たものだよ。これなら任務にも使えるかもしれないからね、ユウキや他の人に試作品を試してもらったんだ。だいたい1日くらい効果があって服も透明になる。持ち物とかは服のポケットに入れれば見えない。もう少し研究進めば何を持ち込んでも見えなくなるようになるかもね」 「その飴ってどのくらい作りました?」 「ダンボール1箱くらいかな。300個くらいはあるけど」 「キャンディパラダイスの新商品って何か知ってます?」 「え、キャンディでしょ?話にはレッドとホワイトのストライプでイチゴミルク味らしいけど……」 「違うんです。スズカが店の前で見たのはミントグリーンとホワイトのストライプ、ハッカ味です!」 そう言うと、さっきまでのんびりしていた口調のマッキー先輩は今の状況を理解したらしく 「オーケー、今向かってるんだね。開店時間はあと10分。こちらからも確かめてみる。頼んだよ」 通話を切ると、ちゃんとスズカにも聞こえていたらしい。一応スピーカーにしていてよかった。 スズカは話を聞きながら道を確認しつつスピードを緩めない。 さすが、スズカだ。
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