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寝起きのスズカは機嫌がとても悪いことを知ってるユウキは一目散に玄関から寮の部屋の外へと飛び出し、本部内を駆けていく。
スズカが追ってこないことを確かめた後にふと首を傾げた。
そういえば。
「なんで俺の場所分かったんだ…」
確実に仕留めようとしていたスズカはユウキの方へと目を向けていた。
見えている?
スズカには俺のことが見えるのか?
じゃあ、なぜ鏡には映らないんだろう?
寝起きの頭ではあまりよく回らない。
というか解読などの慎重なことについてはユウキには向いてない。
「はぁ…戻るか?」
スズカの機嫌は時間によって変わる。
ある時間を過ぎればいつも通りのスズカなのだ。
しかし、まだ日も昇って間もない時間帯。
まだまだスズカは寝ぼけているはずだ。
共同生活をしているユウキにはそれが分かっていた。
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