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自分一人ではどうすることもできないため、仕方なくスズカと共同生活している寮の部屋へと戻る。
飛び出してきたため、何も履いていない。床はロボットが掃除しているからか素足でも怪我はしないが妙にソワソワする。
何か泥棒みたいだなぁ。
「あれ、そういえば何でこうなったんだ?」
ピタピタと素足で冷たい床を歩きながら急に自分の姿が見えなくなった訳を考える。
昨日はいつも通り授業をこなし、任務で盗賊退治をしたが、特に怪我もない。
変なことなんて特にはなかったはず。
そういえば、マッキー先輩にたまたま外で会った。
任務帰りに先輩は笑顔で試作品だと飴をもらったが、あれおいしかったなぁ。
味はなんだったかな。
ハッカのように爽やかでとてもおいしかった。
…あれ、試作品?
無意識に足を止めて口元に手を当てる。
マッキー先輩はもちろん実践も知識も経験もあり頼れる先輩だ。
そして、日々自分達の身の回りの武器やサポートを行ってくれるレンジャーの、サイエンティストの頼れる先輩。
「…まさか……」
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