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ピロリン。
ポケットに入れていた通信用携帯機器、略してツーケイが鳴り響く。
人気がない静かなこの場所で、鳴り響くこの音はユウキにとっていいものであるはずがない。
ましてこんな時間に鳴るなんておかしい。
しかし、出ないわけにもいかない。ピッとボタンを押してみると、
「グッモーニン!ユウキ!どう元気!?」
「マッキー先輩、おはようございます」
「早いねーいつも起きてるの?」
「いや、たまたま目が覚めて…ってじゃなくて!あの聞きたいことが!」
「あ、気づいたー?」
嬉しそうに笑う声が頭に響き渡る。
あ、確信犯だ。
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