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人気がない本部内にユウキの足音が響き渡る。
平和な俺の休日だったのに。マッキー先輩…
「ま、仕方ないか…1日だけなら」
透明人間といっても服まで透明になってしまうなんてすごい。
どういう仕組みなんだろう。
もしかして触れたものも透明になってしまうのか。
「いやそれだったらツーケイも見えなくなるはずだよなー。うーん、分からない」
とにかく部屋に戻ろう。
もうそろそろスズカもいつも通りになってるはずだ。
グレイとガブリも心配だし。
寮の部屋の前に着き、カードを機械に通して寮の部屋へと入る。
スズカが待っているかもしれないな、と思いながら入ると、玄関でグレイとガブリが待っていた。
ちょこんと俺を見上げる姿、可愛い!
俺が見えないからかキョロキョロとしている。
「ただいま」
「キュン!」「ガオ!」
2匹とも匂いや声で俺がいることに気がついたのか足に擦りよってくる。
癒やされる。
「ユウキー、どこに……ん?」
スズカがエプロン姿で玄関のほうへやってきたが俺の姿が見えないのか首を傾げてグレイやガブリを見つめる。
「…また何か引っかかったの?」
「当たり」
先ほどの寝ぼけていたスズカは俺の姿を気配か何かで察知していただけみたいだ。
透明人間かぁ。
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