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ある日、大分の平地盆地の山の中、拳銃を持った高校生に出会った。
花が咲く四月の、高校への道。
拳銃持った高校生に出会った。
「おい、お前」
色素が薄く、引き締まった身体は私より頭一個大きく、きっと同じクラスの女子がイケメンだと騒ぐような男の子だ。
その男の子が、笑えば誰でも虜になり様な美形を発揮せず、懐からピストルを取り出した。
「お前、お姫様にピッタリだな。俺の野望に付き会え」
花咲く四月の、高校への道。
イケメンに出会った。
その拳銃は本物ですか?
様々な思考がお花畑の私の頭の中を、花の様に咲き乱れていくが。
やはり、二時間も遅刻なんてするものではない。
私は一言も発することなく、すたこらさっさと逃げ出した。
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