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華々しい入学式を終え、影虎は朝から夕方まで真凛の護衛、晩は自身の勉強と体の鍛錬に明け暮れていた。
授業中であろうと、外であろうと真凛はお構いなしに右手を上げる。
コーヒー買ってきて、古文の問題わからないから代わりに解いて、先生の査定表を改ざんしてきて・・・
影虎は透明人間の利便性を利用したワガママな要求に嘆息しながら、社会性に反しないものはできるだけやった。
相手の偵察も一つの仕事になった。誰がどんな人間を駒として持っているかを逐次報告。
忍者や密偵ではなく、自分はあくまで“黒子”なのだと影虎は思っていたが、この能力は諜報活動いう使い方が最も適しているようにも思えた。
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