第一章 2014年

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そんなバイターが世の中に現れたのは1999年。 ちょうど自分が生まれた年だ。 最悪の時代に、最悪のタイミングで産まれてしまった。 でもこの話になるといつも流星はこう言う。 「最悪の時代に、最悪のタイミングで産まれてくれたお前は俺にとっちゃ、不幸中の幸いだよ。」 いつもいつも流星には感謝をしている。 流星にも人生があったのに、 結婚して子供を作って家庭を持てたのにも関わらず、 自分を拾ってくれた。 それで人生をだいなしにしてしまったと思ってしまうが優しい言葉で励ましてくれる。 世界にたった一人しかいないお父さんだと思っている。
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