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「なに、そんなにどっしり構える必要はないさ。気長に待てばいい。
不謹慎なことをいうかもしれないが………彼の人としての最低限の記憶………つまり、学力、理性、言語は忘れていない。
なんなら別に無理して思い出さなくても生きていける。」
それを聞いて私は俯いた。
「はは、冗談だよ。そりゃ思いだした方がいいだろうさ。君達ならきっといける。
そう信じてるよ。
じゃあそろそろ私はいくよ。ほかの患者が待ってるからね。」
そう笑いながらいうと振返りほかの病室にいってしまった。
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