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「庄司…………」
私は顔を上げて目を閉じた。
「早紀…………」
庄司もまた目を閉じた。
そして二人は初めて口付けを交わした。
キスをしながら私は幸せと共にこれからしなければならないことを感じていた。
思い出してほしい…………
私と庄司との思い出………
襲われた私の身代わりになったことも思い出していいから…………
私は記憶を思い出して嫌われる恐怖より、庄司が私との思い出を一生思い出さない恐怖の方が大きく感じられた。
少しずつでいい少しずつで…………
………………
…………
………
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