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「こんな日に、こんなところで何やってんだ。帰るぞ」
少し街の郊外の小高い丘にある公園のベンチに麻帆は居た。
「うるさい、能天気馬鹿ニート」
「はいはい、どうせ俺は能天気馬鹿ニートですよ...ってニートじゃねーよ!?え、帰宅部ってニートにならないよな...どう思う?」
「知らない」
いつも明るく俺を元気付けてくれる。その声が震えて、寒さからなのかは分からないが肩も震えていた。上着をかけたりした方が良いのか少し悩んだが
「よいしょ」
麻帆を体で包み込むように腰を下ろす
「何してんの!?」
「いいから、能天気馬鹿に話してみな?」
優しく言い聞かせるように話し掛ける
「...今日、松山くんに告白したんだ」
少しづつではあるが話始めてくれた
「そしたら、ガリ勉がキモいって...」
「...」
「笑っちゃうよね。ガリ勉が夜遅くまで慣れないチョコ作って告白するんだから」
そこまで話すと、関が切れたように泣き崩れる
麻帆の頭を撫でながら
「麻帆はキモくなんて無いよ。物心ついたときから見てる俺が言うんだから間違いない。まあ、俺視力あまり良くないからそう思うだけかもしれないけどさ」
麻帆は変わらず泣き続けている
「麻帆がフラれたって言いにくいことを教えてくれたから、俺も言いにくいことを1つだけ言うよ。
実は俺...小学五年生までお漏らししてたんだよ」
「何それ...今関係ないじゃん」
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