episode181 アドニスと王様

4/29
前へ
/30ページ
次へ
懐かしい手が 僕を軽々抱き上げた。 その瞬間までは はっきりと覚えてる。 残念ながら 恋い慕い 追い求めた相手の 「チッ――バカが」 それがただ一言 聞き取れた台詞。 だけど 広い胸板に身体を預ければ。 夢現。 僕の身体はすぐ 溶けたゼリーのように柔らかくなった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加