Re:Mix(1回目・SF)

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  門をそっと開けた私の目に飛び込むのは、真っ赤に染まる雪。 …彼は雪の中、血塗れで倒れていた。 私はどんな声を上げたのだろうか。 小姓の少年は彼を見ると立ち尽くす私を押しのけ、泣きながらその身体に縋りついた。 「先生っ!小泉先生!!一体何が…!民主藩の仕業ですかっ!」 「……晋三」 彼は少年の頭を撫でるとスーツの内ポケットから書状を取り出し少年に渡した。 「これは、郵政民営化の…!では、成し遂げたのですね…!」 「…ああ…我々の勝利だ。すぐにマスコミを使い、国民に通達してくれ」 少年がその場を離れて二人だけになると、身体が震えて止まらなくなる。 …こんなのを見るためにリミクサーを使ったんじゃない。 彼は私と目が合うと微笑んだ。 その目はとても優しく、「獅子」の異名を持つ彼にはとても不釣り合いに見える。 「…お前が来てから今日で丁度三ヶ月か。…間に合って良かった」 「…え?」 「帰るのだろう?未来に」 彼がポケットから出したのは、あの日使ったT-Mの取説。 …ああ、取説を解読されてしまったのか。 T-Mの効力は、三ヶ月間。 そして。 「未来…いや、異世界の未来か」  
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