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『レオ!』
怒ったような声を上げるアランだが顔は笑っている。レオは笑いながら談話室を出て行った。
『ったく、ガキなんだから』
『とか言いながらすぐ許しちゃうからレオが反省しないんだよ』
ハヤトが茶化すような視線を向けるとアランも立ち上がった。
『俺も着替えてこよう』
談話室から出ていくアランと入れ替わるようにリョウタが戻ってきた。
『逃げられたね』
リョウタは優しく笑うとテーブルにトレイを置いてハヤトにカップを手渡した。すると扉が開いて着替えたみんなが戻ってくる。
『リョウタ、俺にもちょーだい!』
レオが甘えたような声を出すとリョウタは一人一人にカップを渡していく。
『ユウタ、ココアで大丈夫?』
リョウタが聞くと金髪の男が口許を緩めた。
『大好きだよ』
『よかった』
ユウタの返事を聞いてリョウタも口許を緩めた。みんなで座ってココアを飲んでいると扉が開いて体格のいい男が入って来た。その右手には大きな紙袋を抱えている。
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