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『サンキュ』
『シャワー浴びてきなよ。食事の支度しておくから』
『ああ』
リュウトはタオルを頭にかけて部屋を出て行った。その後姿を見送ったレオが天井を見上げた。
『ご飯、まだ―』
リョウタはレオの隣に座ると頭をぽんぽんと叩く。
『もう少しの我慢だよ』
『お腹空いたよ―』
そう言いながらレオはリョウタの膝に頭を乗せる。そんな二人の様子を見て
『恋人か!』
ハヤトがツッコみを入れた。
少ししてリュウトが戻ってきた。髪はまだ少し濡れている。
『ちゃんと乾かしてきなよ』
そう言われたリュウトはレオに視線を向けると
『レオのお腹が限界だろ?』
と、にっこり微笑んだ。レオはすでに立ち上がってキッチンに向かっている。みんなもその後についていった。
『リュウトは優しいね』
呟かれた言葉に何故かリュウトは瞳を伏せた。
『リュウト?』
『腹へった』
リュウトは顔を上げるとリョウタにそう笑いかけた。
『行こう』
二人は一緒にキッチンへと向かっていった。
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