リベンジの冬、バレンタイン。

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後ろから抱きしめられる形になって、翠くんが私の肩に顔をうずめる。 肩と首元と、お腹に巻き付いた腕から翠くんの体温が伝わって来て、私の体温もぐんぐん上昇する。 「ど、どしたの?」 「ん~……」 やば、声、裏返った。 おかげで余計に体温が上がった、気がする。 「美青……」 耳元で、ちょっと掠れた声で名前を呼ばれ、思わず身体に力が入る。 「こっち、向いて?」 「……」 懇願するように囁かれればもう、私はその声に従うことしか出来ない。
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