リベンジの冬、バレンタイン。

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*** 「は!?“私をあげる”!?」 浅黄の声が、人気のない廊下に響いた。 「ちょ、浅黄!声響いてるから!」 「あ、ごめん……」 口の前に人差し指を立て、慌てて浅黄を黙らせる。 ――昼休み。 私たちは特別教室等の階段に腰掛け、お弁当を広げていた。 「にしたって、どういうことよ?“私をあげる”って……」 声のボリュームを落として、浅黄は眉間にしわを寄せた。
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