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翠くんがムッツリなら、こんなこと考えてる私も、相当なムッツリだ。
「……う、上手くいくかなぁ……引かれたりしないかなぁ……」
「さぁ、どうですかねぇ」
「えぇ!」
不安をばっさり切り捨てられ、思わず大きな声を出してしまった。
余計に不安にかられている私を見て、浅黄は呆れたように笑った。
「まぁ、検討を祈るわ。今年はラッキーなことにバレンタインは休みだし、息抜きってことにすれば誘いやすいんじゃない?」
「そう……かな……?」
「そうそう。それにあんたたち、傍から見てても仲良いのはウザいほど伝わってるから。大丈夫なんじゃないの」
「そ、そうかな?」
思いがけず褒められ、自然と頬が緩む。
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