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1ヶ月契約だった彼女から、正式な彼女になる。
そこまでは短いようで遠かったと、今振り返っても思う。
「“ゆだんたいてき”……。サラダ油の油に、断末魔の断、たいは大きいで、てきは敵討ちの敵だね!
……どうしたの?」
どうだ!と自信満々に翠くんを見ると、翠くんは肩を震わせて笑いをこらえていた。
そんなに面白いところがあったかな?
「断末魔に敵討ちって……逆になかなか思いつかないよ」
合ってるけど、と声を震わせている翠くん。
いいじゃん、合ってたんだから。
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