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「おはようございまーす
美瑠さん、ゴミ出しとき…
お邪魔でしたね…」
「おはよう、菜穂」
「おは、ようございます」
僕に解放された美瑠ちゃんは
大きく深呼吸をするとベットから下りて
普通に仕事を始めた
「菜穂ちゃん、ゴミありがとうね
ここのゴミは私が出してくるね」
「あ、私が」
「いいのいいの」
美瑠ちゃんの顔、見えなかった
髪で隠れてて見えなかった
ゴミを集めた美瑠ちゃんが
部屋を出るのを確認すると
菜穂が駆け寄ってきた
「麻人さん!私、怒ってますからね」
怒ってる?
「まったく、ここまで鈍感だなんて
って本当は分かっててやってるんですか
だったら軽蔑しますよ」
「なんの話?」
「自分の行動には責任を持って下さい」
「あ、はい」
あ、そっか
美瑠ちゃんに温もり求めちゃったんだ僕は
いつもと変わらないと思ったんだけど
そっか、さっきのは駄目か…
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