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正直、菜穂に女を感じなかったんだよな
僕も男だし一緒に寝てたらムラムラ?
するかと思ったんだけど
全くなかったんだよな、ムラムラ
妹がいたらこんな感じなのかな
この前まで二人で寝てたベット
元に戻っただけなのに
なんだか広く感じてしまう
2週間だけどいるのが当たり前になってた
人の温もりはそう簡単に消せないんだよな
両手を広げて見えるのは、菜穂さん
もうこの手に抱きしめられないんだな…
「おはようございます」
「おはよう、美瑠ちゃん」
「何してるんですか?
寝ぼけてるんですか?
まだ、寝てるんですか?」
「寝てる」
ベットの左端に横になりながら
両手を上に上げてなにかを掴もうとしてる僕は
美瑠ちゃんから見たら変な奴だもんな
「捨て犬みたいになってますよ」
美瑠ちゃんは空いてる右側に正座すると
僕の手を自分の手で包み込んだ
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