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≪‥ンだと!?ゴルァ!!!
親切で言ってやってンだろーが!あ゛ぁ?
迷子ぉ?
拾っただぁ?犬猫じゃあるまいし…
暫くってどんだけよ?お?!
今頃沫くってンじゃねーの?
こいつの身内連中はヨ!
学校とかよ‥どーすんだよ‥それに、
コイツが怪我やら病気してみろ!
病院、薬、食う物、着る物‥
金は?!!
そんなカネがおまえにあンのか!
ヘッ!それとも身代金でもたんまり戴くつもりかね?
サツに知れたらどーすンだ?ぁあっ?!
“保護してました”で済むかよっ!
奴等がコッチの話信用するワケねェよな!!?
放っときゃ良かったンだ…
くだらねぇ‥‥情なんか掛けやがって‥‥≫
確かに…拓が言うまでもなく…
俺は情に流されているに違いない。
いや、それ以上に
美しい澪に疚しい感情を懐いた後ろめたさがあった。
返す言葉がてんで見つからない。
澪を護るつもりなら、手立ては他にあった筈だ‥。
行きがかり上…とはいえ、
その場凌ぎの理由をこじつけ、
独りよがりに澪をコチラのテリトリーに率いれてしまった心の底に、
邪な気持ちがなかったかと言われれば‥‥‥嘘になる…。
<‥‥あ‥明日…帰‥>
すると、突然
澪が浴槽を飛び出し、拓に激しく掴みかかった!
<危な‥っ!澪!!>
≪‥‥おっ!…ッッと‥
‥‥‥‥‥ハッ‥軽っ‥(笑)≫
体当たりした反動で危うく転倒しかけた澪の身体は、拓の腕に易々と受け止められていた。
手足をバタつかせて必死にもがく澪を宥めつつ、俺は拓の腕から澪を奪い戻した。
≪フ‥ン‥‥‥‥‥‥‥‥‥プフッ‥
あ~ぁ‥カッワぃーじゃねーの♪クックク…
真生のこと大好きなんだねぇ~☆
マジ犬ッコロみてぇ(笑)
上手く手懐けてンじゃん、真生♪
アッハハハハハハハ☆
あ~マイッタねー‥ヒャハハハ…
似たもの同士、同類合い哀れむってヤツか
ま、
精々お互いの傷でも舐め合いな…ハハハ‥≫
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