第2章 拓と澪

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≪‥ンだと!?ゴルァ!!! 親切で言ってやってンだろーが!あ゛ぁ? 迷子ぉ? 拾っただぁ?犬猫じゃあるまいし… 暫くってどんだけよ?お?! 今頃沫くってンじゃねーの? こいつの身内連中はヨ! 学校とかよ‥どーすんだよ‥それに、 コイツが怪我やら病気してみろ! 病院、薬、食う物、着る物‥ 金は?!! そんなカネがおまえにあンのか! ヘッ!それとも身代金でもたんまり戴くつもりかね? サツに知れたらどーすンだ?ぁあっ?! “保護してました”で済むかよっ! 奴等がコッチの話信用するワケねェよな!!? 放っときゃ良かったンだ… くだらねぇ‥‥情なんか掛けやがって‥‥≫ 確かに…拓が言うまでもなく… 俺は情に流されているに違いない。 いや、それ以上に 美しい澪に疚しい感情を懐いた後ろめたさがあった。 返す言葉がてんで見つからない。 澪を護るつもりなら、手立ては他にあった筈だ‥。 行きがかり上…とはいえ、 その場凌ぎの理由をこじつけ、 独りよがりに澪をコチラのテリトリーに率いれてしまった心の底に、 邪な気持ちがなかったかと言われれば‥‥‥嘘になる…。 <‥‥あ‥明日…帰‥> すると、突然 澪が浴槽を飛び出し、拓に激しく掴みかかった! <危な‥っ!澪!!> ≪‥‥おっ!…ッッと‥ ‥‥‥‥‥ハッ‥軽っ‥(笑)≫ 体当たりした反動で危うく転倒しかけた澪の身体は、拓の腕に易々と受け止められていた。 手足をバタつかせて必死にもがく澪を宥めつつ、俺は拓の腕から澪を奪い戻した。 ≪フ‥ン‥‥‥‥‥‥‥‥‥プフッ‥ あ~ぁ‥カッワぃーじゃねーの♪クックク… 真生のこと大好きなんだねぇ~☆ マジ犬ッコロみてぇ(笑) 上手く手懐けてンじゃん、真生♪ アッハハハハハハハ☆ あ~マイッタねー‥ヒャハハハ… 似たもの同士、同類合い哀れむってヤツか ま、 精々お互いの傷でも舐め合いな…ハハハ‥≫
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