*:。 魚籠の水魚 ・゚:*:・'°☆

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「き……教授っ!」 先生は立ち上がり、僕の前に立った。 「この子はまだ、小学校低学年の子どもですよ。そんな……」 「そんなこと、君には関係ないことだ。君が嫌なら、これ以上の研究への参加は禁止する」 教授は下がった眼鏡を上げ、つまらなそうに先生を見た。 「君は私の教え子の中では一番優秀だ。よく考えたまえ……私をがっかりさせてくれるでない」 「し…しかし……」 「私の前ではYESかNO以外のあやふやな答えはない!YESならこのまま残ることを許そう。NOなら、今すぐ立ち去ることだ」 それを聞き、先生は言葉に詰まる。 染まりたくないのに、染まらないと生きられない時もある。 僕を振り返った先生は、今にも泣き出しそうな表情のまま、何も言えないでいる。
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