神さまあんまりだ

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向かった先はキャンパス内で最も広い講堂だった。 室内は暗く、席はほぼ埋まっている。 「よかった、間に合ったね」 「何が始まるんだ?」 「まぁ見ててよ」 健が席につくと、タイミングを見計らったようにステージ上のスクリーンに光が灯った。 「おまたせしました。次は映画製作学科2年寺島真叶の作品です。お楽しみください」 司会者の声に次いで、映画館で聞くブザーの音。 スクリーンに、見慣れたキャンパスが映った。
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