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「学校、急がなくていいの?」
「えっ、あっ!まずい、急ごうっ!」
あれ?
楓は爆発の事を覚えてないのかな?
いや、それならその方が安心だ。
怖い思いなんてさせたくないからな。
すっかり元通りの景色に、先程までの出来事が嘘のように思えてくる。
そういえば、いつの間にかあの男の姿がない。
本当に夢だったのではないだろうか。
まぁ良いか。
これから、いつもの生活を送れるのならば。
あまりにも楽観的かもしれないが、別に構わないだろう。
若いし!
高校生だし!
まだ入学してないけどなっ!
* *
「分かってるな?詳しい罰は本部が決めるが、それ相応の覚悟は持っておけよ」
「「はっ、分かりました!コマンデュール・ブライアン」」
エリス、ケインは自分たちの犯した過ちに対する罰を受ける覚悟を決めていた。
その表情は非常に固く、重いものであった。
「しかし、あの少年、少女には悪い事をした。これから迎える運命に立ち向かって行けるだろうか?」
心配そうに呟いたブライアンは、少年と少女の未来に思いを馳せ、出来る限りの手助けをしようと心に決めたのだった。
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