目覚めたら異世界。

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廊下にでると通路の中央には階段があり二階の一番右奥に僕がでてきた部屋のドアがあるが、不自然にドアはそれ1つだけであった。 「右端に部屋が1つだけ?」 階段の横は手すりになっているが僕が居た部屋のサイズを考えれば、階段の左右に1つづつ僕が居た部屋側に3つの計5つのドアがあるはずなのだが、それがない。 窓もない真っ白な壁はまるでぬりかべのようにみえて異様だ。 「な…なんだか怖いな……」 階段の手すりに手を置いて慎重にビクビクしながら階段を下りていく。二回ほど曲がるとリビングだろうか?大きな部屋がみえてきて中央よりやや奥にはソファーが置いてある。 (誰か…いる……どうしよう?) 2~3人用のソファーの真ん中には女性?が座っていて僕の様子を眺めていた。 行き場のない恐怖が汗となり背中を冷たく濡らしていたが、僕は勇気を振り絞って息を殺しながら女性の方へと歩いていった。
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