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梅野康介32歳、仕事は弁護士をやっており妻思いの優しい男だ。
その妻の莉乃28歳は日本美人的な美しさを持つ優しい女性だ。
二人でごく普通の家庭を築いていたはずだった。
あの日までは・・・。
最近康介の帰りが遅いのと、女性の香水が付いていることがよくある。
弁護士と言う仕事柄、色んな人との接触があるので女性の香水も良くついていることがあった。
だから気にしないようにしているのだが、一つ気になる事があった。
最近はいつも同じ香水が付いているのだ。
だから、依頼人のものなのか、それとも会社の人なのか分からないが、康介が一人の女性と頻繁に合っていることが窺われる。
莉乃は康介に限って不倫なんてないと思い直し頭を振るのだった。
弁護士をやっている康介の足を引っ張る様な事をしたくなかった。
だから、貞淑な妻を演じていた。
康介もいつも変わらず莉乃を優しく思いやる様子を見せる。
そして「莉乃愛しているよ」と言うのが口癖だった。
それを聞いた莉乃は微笑みながら「私もよ」と答える。
康介は、いつも変わらずに莉乃を求めてくる。
だから、康介が不倫をするとは考えられなかった。
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