忘れられない1日

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俺はよく感情が乏しいと評価される。 小中高の三者面談でも、教師が親に伝える俺の印象はいつもそんな感じだった。 表情が希薄、口数が少ない。まるでよく出来た機械のよう。 そんなことを遠回しに言われる。 実際当たってるし、俺自身もそうだと自負している。 笑うことも少ないし、何より俺は物覚えがついてから泣いた記憶がない。 冗談じゃなく、本当に。 そんな俺だから、友達もそんなにいないし、親友と呼べるものは片手で数えても有り余る。 そんな人間関係の底が知れてる俺に、ある機会がやってきた。 それはそれはとんでもなく恐ろしくて、魅力的な。
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