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原因に心当たりが無いと言えば嘘になるが、それでも何故あそこまで落ち込んでいるのかは検討がつかない。
会長本人に「どうしたのか」なんて聞くことが出来ないのは既に学習している。
だからそれとなく知っていそうな人に聞いてみるのも手かもしれない。
「という訳で花守くん」
「はいはいなんでしょうか直江くん」
学園から寮への帰り道、数m後ろからの気配を感じつつ、小声で花守に話し掛けた。
「このあと何か予定とかある?」
「対した予定は無い。ただ部屋戻ってゲームしよっかなぁって思ってたぐらい。なんで?」
「いやぁ、ちょっと会長について話が……」
直ぐに俺の言いたいことを察した花守はスマホを取り出し、歩きながら操作した。
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