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ガラッという扉が開く音と同時に、教室のザワつきが消えた。
何があったんだと扉の方へと視線を向けると、扉の前には少し顔を強張らせた会長が立っていた。
クラス全員が数週間振りに登校してきた会長に見惚れる。
例に漏れず俺も会長に見惚れたが、直ぐに何か熱いものが胸へとせり上がってきた。
それが嬉しさだと気付いた瞬間、無意識に笑みがこぼれた。
「会長、おはよう」
「……はよ」
俺からの手紙を見たから、今日会長は学校に来てくれたんだろうか。
もしそうなら、心底嬉しい。
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