1人が本棚に入れています
本棚に追加
「んんっと、特にないよ。
私は、もう少し、やっとくかな…
今、すごくキリが悪いんだ…
光希、行っておいでよ。
帰って来るまでには、机、片付けておくから」
私は、そう言い終えると、視線をモニタに戻し、
他の事を考えてた間に、終わらせておく
はずだった作業に集中した。
数値のチェックだけじゃなく、
言葉の不備、誤字脱字がないか…神経を集中しなきゃ。
来月に迫った、会議の資料を仕上げて、
上司の許可を取らなければならない。
「じゃあ、行って来るよ。千尋」
「うん」
私は、画面を見ながら、作業に集中していたので、
光希が出ていった姿を、見てない。
でも、大柄なわりに軽い足音は、
しっかり私の耳まで届いている。
最初のコメントを投稿しよう!