第4章 鏡の中に在るもの

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「電話してみようか?」 「うん」 そう言って携帯の操作を始めた朔乃 なにをやるにしても楽しそうな顔をしている そんなこいつも俺は好きだ やべ、 声として出なかったソレは 自身の顔が緩むのを感じたから 右手で口元を覆い横を向く 「あ、お母さん!」 『あら朔乃珍しいわね~』 横から聞こえる 微笑ましい親子の会話 昨夜の俺と親父の会話の比にもならねぇな 画面の向こう側にいる母親に手を振る姿がまた、……
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