第1章 離れの情事

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シーツに身を包みながら夏目くんの去った方に目を向ける。 蝉がうるさく鳴いて本格的に暑くなり始めてきた。太陽が熱く照りつける午後一時。 「好きなのに…」 近くにいるようで遠い。 いつまでこんな関係なんだろう。 付き合っているわけでもない、ずっとなんて保証はどこにもない。 私は夏目くんにとってただの人間でしか写ってないのかな。 夏目くんはかっこいい だから自然と人を引き寄せるモノを持っていて。 女の子、とか ここにも私以外の人を呼んだのかな…
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