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目的の資料を１冊ずつ運び、一先ず資料室内にあるテーブルの上に置く。
「まだ要りますか？」
「うーんと、あと２冊欲しいかな」
何てことを話しながら運んでいたら、分厚いのが６冊積まれていた。
「……来てもらって正解だったわね」
あれもこれもってなるとこれだけの量になる。私だけじゃオフィスまで運ぶのは正直、キツい。
彼の申し出を受けて良かった。
「ありがとう、助かったわ。さ、早く戻りましょう」
そう言って資料を再び運ぼうとした、その時。
「……お礼は、コッチを頂きたいです」
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