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数日後、完全に意識を取り戻した功がいた。
「亜美、ありがとう」
功は微笑みかけて、亜美の頬に手を添えた。
「よかった、本当によかった」
亜美は功の手に重ね合わせるようにして手を添えて微笑んだ。
「あったかいな、亜美の手は」
功は奇跡的に回復を遂げて数か月後退院をすることに。
ただ、気になることがひとつだけあった。功にはいまだに消えない痣が右腕に残っていた。だいぶ薄くはなっているが手のような痣が。
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