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「ハアーイ! えぶりばでーえぶりばでー! 皆様はじめまして国宝級スーパーミラクル美少女死神アリエルちゃんでえーすッ!」
ばちり、とブレーカーの落ちる音と共に暗闇の中、二人の少女と少年がスポットライトに照らされた。
二人の服装はまるで死神の様だった。
漆黒のローブに骸骨の仮面。また少女の方はスポットライトに照らされ、鋭く光る大鎌を持っていた。
ざわめく、所謂闇市の会場。
「どうやらここはヒゴウホウだとか言う良くないとこなのでー! 私、とこちらの相棒山禰くんが制裁いたしますッ!」
山禰、と呼ばれた少年はぺこりとお辞儀すると控え目に一歩下がる。やっと警備隊が到着したのか、少女と少年に怒声が浴びせられる。その事にさして興味を示さず、少女は少年に合図した。
「……えと、すんません。」
少年の控え目な謝罪の言葉と共に、警備隊の足元が爆発した。
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