イケメン王子は無口でクール(番外編)

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バトンパスのごとくペンライトがジョーの手から男の手に渡される瞬間、さっきみたいにピカッと眩い光に目がくらんでしまった。 「ジョー!?」 ジョーと男が激しい痙攣を起こし、お互いの頭をぶつけて失神してしまったようだ。 「安藤?おい、安藤!」 その男、アンドウっていうのか。 いやいや今はそんなことはどうでもいい。 ジョーをなんとかしなければ! こんなところに長居は無用だ。 ぐったりして動かないジョーを抱き抱え、さっさと退散することにした。 どうするか……。 ジョーの家まで連れ帰るべきなのかもしれないが、さすがにこのままバスに乗るのは厳しい。 かといって歩いて行くには距離が有りすぎる。 それに今日は南高の図書室司書である三島先生から頼まれて、市立図書館に行かなければならないし。 「参ったな……」←冒頭に戻る **********
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