37人が本棚に入れています
本棚に追加
/203ページ
バトンパスのごとくペンライトがジョーの手から男の手に渡される瞬間、さっきみたいにピカッと眩い光に目がくらんでしまった。
「ジョー!?」
ジョーと男が激しい痙攣を起こし、お互いの頭をぶつけて失神してしまったようだ。
「安藤?おい、安藤!」
その男、アンドウっていうのか。
いやいや今はそんなことはどうでもいい。
ジョーをなんとかしなければ!
こんなところに長居は無用だ。
ぐったりして動かないジョーを抱き抱え、さっさと退散することにした。
どうするか……。
ジョーの家まで連れ帰るべきなのかもしれないが、さすがにこのままバスに乗るのは厳しい。
かといって歩いて行くには距離が有りすぎる。
それに今日は南高の図書室司書である三島先生から頼まれて、市立図書館に行かなければならないし。
「参ったな……」←冒頭に戻る
**********
最初のコメントを投稿しよう!